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2006年6月 6日 (火)

村上世彰「私の挑戦」 板垣英憲著

村上世彰「私の挑戦」 Book 村上世彰「私の挑戦」

著者:板垣 英憲
販売元:あさ出版
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良くも悪くも今話題になっている村上ファンドの村上さんについての本です。
村上世彰は革命家、それともただの相場師?といった視点で村上ファンドのこれまでの軌跡を元に分析するような内容です。

金の亡者といったイメージや、特に阪神を敵に回してしまったことによるヒール的イメージはあるかもしれませんが、TVの報道だけで判断するのではなくこういった本を読んでみて村上さんという人物を知ってみてください。

村上さんは「市場の歪み」という言葉を周辺の人々に対して使うらしいのですが、この言葉は世界を股にかける百戦錬磨の投機家、ジョージ・ソロスがその著書『相場の心を読む』のなかで初めて使った言葉だそうです。
私が村上さんの投資手法に学ぼうとするのと同様に村上さんも世界の投機家から学んでいるのだなぁと思いましたね。

村上さんの投資手法とは簡単に言ってしまうと、資本主義の日本において企業の成長を目指すのをやめ経営者が安住しているような企業の株を大量に買い発言権を持ちやる気をださせ(きっともっとえげつないものでしょうが・・)、企業が成長し株価が上昇したところで売却するといったスタイルだと思います。

日本放送しかり、阪神電鉄しかり、結果的にはこういった形になってしまいましたが、"資本主義"の企業のあるべき姿へ向けようとするその姿勢は間違っていなかったと私は思います。成長を目指すことをやめ、食っていければいいというような経営者であれば上場すべきではないといった村上さんやライブドアの元社長堀江さんの発言は的を射ていると感じます。

また、5/18にこのブログでも書きましたがUSENの宇野社長も「この年代に生きてきた人達は社会の既得権構造みたいなところを崩していかないとという意識がある」と言っています。
日本の歪んだ資本主義へ対する想いが強いことや、上昇志向が強いことが今回のような話につながってしまったとはいえ、基本的には尊敬すべき人物であったと私は思っています。

一投資家としても10歳で100万を父からもらって株式投資を始めて東大生になったときに1億円の資産を形成していたといたという実績は日本が「高度成長期」であったことを加味してもその手腕に驚きです。

さて、本の内容ですが、かの有名なニッポン放送・フジテレビ株買収劇や、恵まれた育ち、灘中学~東大法学部~通産省からM&Aコンサルティングの開設までの歩み、村上ファンドの経営戦略と体制、戦歴、実績、投資理論が書かれています。

【要チェック】

P144 ジョージ・ソロスの「投資家の認知の歪み」概念に影響を受ける

ウォーレン・バフェットではなくジョージ・ソロスというところがらしいですね。

P150 「最良のパートナー」を得て成功した実例に見習う

ジョージ・ソロスの「最良のパートナー」としてのジム・ロジャース、に対して村上さんの最良のパートナー副社長の丸木強さんと滝沢健也さんについてです。
ちなみにこの丸木さんは、警察官僚出身です。それだけに私には今回の騒動は意外でした。

P159 「村上一刀流」は「割安株」を狙って勝負

P175 総会屋の定義とは

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